女児衰弱死「もう一歩踏み込めば…」 市原市長が謝罪、第三者委設置へ - 東京新聞

市の対応が不適切だったと謝罪する千葉県市原市の小出譲治市長

　千葉県市原市のアパートで今年一月、生後十カ月の小西紗花（すずか）ちゃんが衰弱死した事件で、小出譲治市長は十二日、記者会見で「もう一歩踏み込んだ対応をすれば、助かったかもしれないという悔しさはある。大変申し訳ない」と謝罪した。市の対応を検証する専門家を含めた第三者委員会を設置する意向を示した。

　市の担当部局による回答が二転三転したことに、小出市長は「不適切な対応で、組織としての危機管理意識の低さに尽きる」とあらためて陳謝した。

　事件では、保健師らが紗花ちゃんを約九カ月間、目視で姿が確認できなかったにもかかわらず、市は県警や児童相談所と情報共有していなかったことなどが問題視されている。

　紗花ちゃんは今年一月二十五日に自宅アパートで心肺停止となり、搬送先の病院で死亡。保護責任者遺棄の疑いで母親の小西理紗容疑者（２３）が逮捕された。

　第三者委員会では、事件の経緯のほか、予防接種や定期健診の受診状況などの情報収集のあり方、虐待のリスク評価の方法、国や県などとの連携などについて検証する見通し。

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