“アベノマスク” 「もういらない！」…でも意外なニーズが（HBCニュース） - Yahoo!ニュース

北海道放送（株）

　政府が全国の世帯に配布する通称「アベノマスク」に対する意見が、ＨＢＣの情報窓口「もんすけ調査隊」に数多く寄せられています。「まだ届かない。もういらない」といった不満の声も多く、マスクのその後を調べました。 　政府が感染防止対策で配布している布マスク、通称「アベノマスク」。道内では先月16日から配布が始まりました。ところが…。 　「マスクがまだ届かないのですが、郵便配達の状況について番組で調べてください」「マスクはまだ来ない！もう…いらないです！」（もんすけ調査隊に届いた視聴者の声） 　「もんすけ調査隊」に寄せられた質問をきっかけに、先月26日、アベノマスクの道内の配布状況を日本郵便に取材。その結果、道内はマスクの到着が遅れ、配布は全世帯のおよそ1割、29万3000世帯にとどまっていることがわかりました。放送後もたくさんの意見が寄せられました。 　「政府からの布マスクは未だに届かず。もうマスクが手に入るので必要ないです」（もんすけ調査隊に届いた視聴者の声） 　その後、布マスクの配布は進んだのか…。再び日本郵便に問い合わせると「配布の状況は厚生労働省が答えることになったため、取材に応じることができない」との回答でした。厚生労働省は、あくまでも推定の数値と前置きしたうえで、これまでに「5割から6割」で配布を終えたと回答。遅れている理由については、「不良品が見つかり、検品に時間がかかっている」と説明しました。 　一方、マスクの配布とともに始まった使わないマスクを寄付する動き。 　「かなり政府のマスクが多い印象を受けます」（記者リポート） 　札幌に設置された回収ボックスには、大量のマスクが入っていました。 　政府が国民に配布している、通称「アベノマスク」。札幌に設置された回収ボックスには、3日朝も続々とマスクを寄付する人が訪れました。 　「地下鉄大通駅改札にある、こちらのボックス。余ったマスクを投函するボックスなのですが、政府からのマスクが多いですね…」 　マスク寄付の動きが全国で広がる中、菅官房長官は、今後の流行に備えて保管してほしいとの考えを示しました。 　「布マスクは何回も洗濯して使用可能であるから、そこは、ぜひそういう方向で、このマスクを使っていただければと思ってます」（菅義偉官房長官） 　ところで、寄付した人はなぜ、届いたマスクを使わないのでしょうか。 　「政府から送られたマスクです。自分の手持ちはあるので大丈夫かなと思って、必要な方が使っていただければいいかなと」「小さすぎる。眠らせておくのはもったいないので、投函しに来ました」「サイズ的にも、しっかり顔をカバーできるサイズではないので…」（布マスクを寄付した人） 　「マスクのサイズが小さい」という意見が多く聞かれました。札幌の回収ボックスに集まったマスクは、3日までに2万5000枚。そのうち、政府の布マスクは、およそ7割の1万9000枚でした。ボックスを設置した札幌の労働組合は、3日、5500枚を児童会館を運営する団体に贈りました。 　「私どもも調達に、非常に、今現在も苦労している。子ども用のマスクは入手が難しく、子どもさんにも提供できるものかなというふうに思っている」（さっぽろ青少年女性活動協会・野崎清史理事長） 　今月中旬までに配布を終える予定だという布マスク。保管を求める政府の呼びかけの中、寄付の動きが広がっています。

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June 04, 2020 at 09:23AM
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