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「自分はもう詰んでいる」 絶望する患者を救った言葉は - 朝日新聞デジタル

それぞれの最終楽章・がん患者のこころ(2)

がん専門の精神科医 清水研さん

 前回登場した奥田友也さんが私のカウンセリングを受けに来たのは、進行した胃がんで余命を告知され、絶望して自殺を試みた直後でした。

 奥田さんは当時27歳。弁護士を目指して勉強に没頭していました。弁護士事務所を開く一方で、企業に経営面でのアドバイザー業務も行うという10年後の将来設計を持っていました。生き方もストイックで、法律の勉強のかたわら外国語も身に付けようと努力し、体力づくりのためにジムにも通うような生活でした。しかし、進行がんで将来の夢が決して実現しないことを悟り、次の疑問が生まれます。「10年後がないなら、何のために今を生きるのか」。最初は書店でさまざまな本を手に取ってみたのですが、いずれも長生きすることを前提に書かれていて、気がめいってしまったといいます。主治医からがん患者の心のケアをする精神科医がいると聞き、やってきました。

 当初は「あなたに私の気持ちが分かるのか」と私を疑いの目で見ているような感じでした。自分より長生きできるだろう私をうらやむ気持ちもあったのでしょう。そんな奥田さんと信頼関係を築けるか心もとなかったのですが、今までのいきさつを聞き、私なりの理解として次のように話しました。

 「奥田さんは将来のために今を…

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