“朝青龍暴行問題”はもうノーコメント…定年を迎える高砂親方「しょうがないよね…かばうにかばいきれない」 - 中日スポーツ・東京中日スポーツ

部屋からオンライン会見する高砂親方（日本相撲協会提供）

　大相撲11月場所（8日初日、両国国技館）を最後に定年を迎える元大関朝潮の高砂親方（64）が4日、東京・墨田区の高砂部屋でオンライン会見を開いた。入門から43年。現役時代は1985年春場所で優勝を飾り、引退後は師匠として横綱朝青龍や大関朝乃山らを育てた。定年後は名跡を変更し再雇用で協会に残る意向。後継者はこれから決める。

　「大ちゃん」の愛称で親しまれた親方。12月9日に日本相撲協会定年の65歳の誕生日を迎えるが、親方らしい「大ちゃん節」で会見は明るいムードに包まれた。

　朝青龍引退のきっかけとなった2010年の暴行問題では、親方も2階級降格処分を受けた。その朝青龍を「もう一度育てるとしたら？」という問いに「もう、その質問にはノーコメントです」と言いながら、「しょうがないよね、あれだけのことしたんだから。かばうにかばいきれないところはある。自業自得」とばっさり。その後に入門した朝乃山のことを「ひょこひょこひょこっとたけのこように伸びてきた。面白いもんです。（自分は）ついてるのかな」。大学相撲出身力士で横綱は輪島だけ。増えてきている学生出身力士たちに「そこを目指してほしい」とエールを送るがその中には当然、朝乃山も含まれている。

　定年までに朝乃山が綱を締める姿を見ることはできなかったが、「あんまり欲をかくのはよくない。腹八分目がちょうどいいんじゃないか。いい師匠人生を送らせてもらった」と穏やかに振り返っていた。