初雪まだ…名古屋１１９年ぶり更新 岐阜市も観測なし - 中日新聞

寒さよけのわら囲いの中で咲く冬ボタン＝２１日、名古屋市東区の徳川園で（太田朗子撮影）

　全国的に記録的な暖冬が続く中、名古屋市ではこの冬まだ初雪を観測しておらず、１８９１年に統計開始後、最も遅い記録だった１９０１年の１月２１日を１１９年ぶりに更新した。岐阜市でも初雪は観測されておらず、過去最も遅かった１９３５年の１月１６日を更新している。

　一方、中部６県（愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀）で気象台がある津市や福井市、滋賀県彦根市では、一時的に寒気が流れ込んだ昨年末に、平年より９〜２６日遅れて初雪を観測した。長野市の初雪は平年より１１日遅い昨年１１月２８日だった。

　１月上旬の平均気温は、名古屋７・５度、岐阜７・４度、津８・５度、福井６・５度、長野２・５度、彦根７・２度で、いずれも平年を２・６〜３・１度上回り、３月上旬から中旬並みの暖かさだった。暖冬傾向は今後も続くとみられる。

　２１日も、名古屋市の最高気温は２月下旬並みの１１・４度。東区の徳川園では青空の下、上着を羽織らず、セーターやパーカ姿で訪れる来園者の姿が見られた。雪や寒さから守るためわらで囲われたボタンは、暖かな日差しを浴びて大きな花を咲かせていた。

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