'82年に発売、'90年に俳優・八名信夫さんの「まずい、もう一杯！」のCMでブレイクしたキューサイの青汁。その企業ロゴが「Q'SAI」に、商品名も「THE KALE（ザ・ケール）」に変わったという。さらには新スキンケアブランドの「Skinkalede（スキンケールド）」も販売を開始、老舗の変化の理由は何なのか？ 神戸聡社長（50歳）に話を聞いた。
見た目にも表れるパワー
キューサイの青汁は、当社創業者が突然の体調不良に襲われた時、ケールを摂る「青汁健康法」と出会い「これをもっと多くの人たちに届けたい」と開発したものです。発売当初は独特の苦みもあり、あの有名なCMが生まれたと聞いています。
ただし今は加工技術が向上し、味は変わっています。私はキューサイに転職するとすぐ、島根県にある青汁の原料となる野菜・ケールを栽培する自社農場に行き、生のケールを食べ、搾りたての青汁を飲みました。感想は「おいしいじゃん！」（笑）。
Image by iStock味で売ろうというわけではないのですが、チキンソテーの衣や、パンケーキに混ぜてもおいしいんですよ。ところが、あのCMの印象が強烈で、今も昔のイメージを持っている方が多いようなのです。
ちなみにケールは太陽に向かって力強く伸びていく植物で、見た目にも「パワーがあるなぁ」と感じました。
ブランド名を変更する理由は、今後、青汁事業をケール事業へ発展させていくからです。ケールは今、世界中で食べられているスーパーフード。しかも当社はこの野菜を知り尽くしており、農薬を使わず虫がついたら手で取り、収穫後、青汁に加工する時は熱を加えすぎないなど丁寧に扱っています。
しかし商品名が青汁では、飲み物としてしか展開できません。本当に価値あるものはケールがもたらす健康なのです。そこで今後、ケールを食べる、肌に塗る、といった事業も展開していけるよう、知名度も馴染みもあるブランド名を、あえて「ザ・ケール」に改めました。
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January 20, 2020 at 03:05AM
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「まずい、もう一杯！」でブレイク。青汁のキューサイ「改革の秘密」 - 現代ビジネス
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