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「幸せの国」ブータン、もう一つの現実 国外へ出る若者 - 朝日新聞デジタル

シネマニア経済リポート

 ブータンと言えば、経済成長よりも心の豊かさを重んじる「幸せの国」として、「ポスト成長」の象徴のように言われてきた。だが実際にこの国の都市部にいるのは、グローバル化の波が押し寄せるなか、豊かさを求めて国外移住を夢見る若者――。そんな若者の一人と、電気もないへき地の村の子どもたちとの出会いを丹念に描いた映画「ブータン 山の教室」が3日公開される。主人公に自身を投影したという国外育ちのブータン人監督に、ズームでインタビューした。

私たちの思う「幸せ」を、押しつけているのかもしれない。ポッドキャストでは、藤えりか記者が映画の背景に浮かぶ問題について話します。

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 今作はブータンの首都ティンプーの若き教師ウゲン(シェラップ・ドルジ)が主人公。ミュージシャンとして豪州に移住する日を夢見て夜な夜な舞台に立つが、教師としてのやる気のなさから、人口56人の北部ルナナ村への赴任を言い渡される。たどり着くまで1週間以上かかる標高約5千メートルのヒマラヤの山あいにあり、携帯電話も使えず音楽も聴けず、黒板もノートもない。渋々赴任したが、そこには伝統を大切に暮らす村人や、学びや将来の夢に目を輝かせる子どもたちがいた。

 小説「二十四の瞳」を思わせるが、違うのは、活動的な女性教師に島の大人たちが当初冷たかった同作に対し、この映画では村人が教師ウゲンに終始温かい。実在のルナナ村を舞台に、子役をはじめ村人総出で出演してもらい、アカデミー国際映画賞で史上2作目のブータン代表として出品された。

 今作のプロデューサーでもある…

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