兵庫県の井戸敏三知事は7日、休業要請や外出自粛の解除について「検討はまだ早い。緊急事態宣言が延長された日に『出口戦略』の議論を始めるのはいかがか」との認識を示した。その理由として井戸知事は、「連休明けの1週間が非常に重要な時期になる。県民に対する要請力が落ちていく可能性があり、あえて触れていない」と説明した。
井戸知事は「出口戦略」を議論するのは時期尚早との認識を示した（兵庫県庁）
県の新型コロナウイルス感染症対策協議会後、記者団に答えた。
大阪府が設けた休業要請などの解除に向けた独自基準については「常識的な基準で十分参考になる。交流圏として一体的にやる必要があり、（大阪府と）よく協議をしたい」とし、一定の理解を示した。その一方、「基準が主役になると機械的な判断になる。もし、大阪府の基準に従ったら、兵庫県は解除になる。それが許されるかというと、許されないだろう」と話し、現段階で大阪府の基準を採用するのは難しいとの認識を示した。
地域や業種を分けて段階的に要請を解除する可能性については「どういう段階で、どうするかは考えていかないといけない」と述べ、感染者の推移などから判断する考えを示した。また要請を解除するための感染者減少のメドについては「ゼロはなかなか難しい。（感染を）押さえ込みながら、生活も持続させていくような段階になりつつある」と話した。
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May 07, 2020 at 06:44PM
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新型コロナ:兵庫県知事、「出口戦略まだ早い」 連休明けの1週間が重要 - 日本経済新聞
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