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1800人まだ仮設住宅に 台風19号、堤防決壊半年の長野 - 中日新聞

家族で住むには手狭な仮設住宅。壁も薄く、入居する住民同士で気を使うという=長野市上野で

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 台風19号の豪雨災害による千曲川の堤防決壊から十三日で半年を迎えた。甚大な浸水被害を受けた長野市では、今も千八百人以上の被災者が住み慣れた地域を離れて仮設住宅などでの生活を余儀なくされている。それでも、「できることを一つずつやっていけばいい」と、生活再建に向けて一歩ずつ歩みを進めている。

 長野市上野の昭和の森公園。堤防決壊現場となった長沼地区のリンゴ農家小川奈津美さん(34)は、公園内に整備された仮設住宅に、幼い子ども三人と実姉とともに身を寄せる。

 手狭な仮設住宅に慣れず、ストレスを抱える。子どもたちは室内で遊び回り、けんかも絶えない。壁は薄く、隣に騒音が響くのでは、と神経をとがらせる日々。「うっかり子どもに声を荒らげてしまうこともあった」と話す。

 被災するまで家事や育児を手伝ってくれた両親や頼れる住民とも離れ離れになった。「自宅に戻りたい」との思いは強まる一方だが、戻ったとしても水害への不安は消えそうになく、地元を離れることを決断した。「できることを一つずつやって、新しい環境に慣れなければ」。自らを鼓舞するように力強く語った。

多くの被災者が仮設住宅に身を寄せ、今も自宅に戻れないでいる=長野市上松で

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 被害の大きかった豊野地区で自宅が一階天井まで浸水した無職女性(80)は一月から、認知症の夫と一緒に同市上松の仮設住宅で暮らしている。

 生活にはだいぶ慣れたが、入居した当初は夫が「自宅に帰らなきゃ」と突然、飛び出してしまうこともあった。見ず知らずの土地で夫を捜し出すのは困難を極めた。

 慣れ親しんだ豊野地区に戻れば、これからも夫と安心して暮らせるはず。そんな思いから、被災した自宅を再建することを決めた。年末の完成を心待ちにしている。

 (今坂直暉)

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April 14, 2020 at 03:10AM
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