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うさぎが寒さで震えてる…まだある学校飼育動物の悲惨な現状(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

冬、水が凍って飲めず、体調を壊す動物たち

 温暖と言われる今年の冬。とは言っても、東京都内でも深夜には4度前後にまで気温は下がる。さらに、週末には寒波も到来した。

【写真】うさぎにニワトリにアヒルに…友森さんが保護した動物たち

 この真冬に、学校で飼育されている動物の中には、過酷な環境かで暮らしているケースも少なくない。学校飼育動物の多くは、校庭の片隅など屋外の飼育小屋が飼育場となっている。外気が入らず暖房設備などがあれば別だが、冬は当然なら寒い。飲み水が凍って、喉が渇いても飲めていなかった、という報告もある。想像してみてほしい。この冬空の下、夜中、外に出されていたら。水もエサも十分に与えてもらえなかったらどうだろうか。

 動物保護活動をする特定非営利活動法人ランコントレ・ミグノンの友森玲子さんは、動物愛護管理審議会に参加すると、教員や保護者などから学校(小学校・幼稚園)飼育動物の問題点や課題が寄せられる、と話す。

 東京都では「小学校動物飼育推進校」を設けて獣医と相談しながら飼育する環境を作るなど改善もみられるが、それでもなお、学校での動物飼育を行っているところは残っているのだ。しかも、「動物愛護教育のための学校飼育動物」の目的を果たさないばかりか、「目を背けたくなるような状況で単に生かされているだけ」いうケースも、残念ながらまだまだあるという。

 しかも、全国の教育現場(幼稚園・小学校など)でどんな動物をどれだけ飼育するかは各学校や園の判断に任されているケースが多く、文部省は実態調査もできていないというのが現状だ。

 そんな学校飼育動物の現状を友森さんに教えてもらった。

飼育したことがない教師にかかる過剰な負担

 学校動物が、劣悪な環境下で飼育されている、というと、学校が悪い、教員が悪い、という話になりがちだ。しかし以前から、教育現場での教員の過重労働は問題になっている。一般の授業を終え、放課後には部活や子供達のテストの採点など、膨大な業務を抱えて教員たちは大忙しだ。そこに、さらに“飼育委員(生き物係)の担当”になってしまったら大変だ。

 世話は子供たちといっしょに、と言っても責任者は学校側。教員が受け持つことになる。子供たちが作った当番表を確認しまとめ、毎日きちんと世話をできているかチェックをしなくてはならない。エサや消耗品の補充、動物が病気になったときには通院もあるし、年老いた動物には生活のあらゆる部分で介助する介護が待っている。

 動物を世話するとは、命を預かることなのだから、これらのことをケアするのは当然だ。しかし、すべての教員がこれらの事柄に対応できるのだろうか? しかも、動物の飼育経験がない教員が飼育委員を担当することもある。知識や愛情があっても、膨大な業務の中でどれだけその志を続けることができるのか……。

 実際にこんな話を教育現場のスタッフから聞いたことがある。飼育委員の教員が、日々の業務に追われ、あまりに疲れてしまい、うさぎ小屋に立ち寄ることをすっかり忘れてしまった。ある朝、うさぎ小屋を見に行くと、うさぎたちはぐったりして元気がない。エサ箱も水も何も入っていなくて干からびた状態に。子供たちも教員に注意されなかったことで、エサやりなどの世話を数日間していなかったという。

 幸い、うさぎの命はとりとめられたが、万が一、亡くなっていたら、教員は子供たちにどう話をするのだろうか? 自分も子供たちも世話をしなかったことが問題だったときちんと伝えられたのだろうか……。

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February 11, 2020 at 05:01AM
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