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「まずい!もう1杯!」から「おいしい!もう1杯!」へ、青汁事業からケール事業に方向転換したキューサイの新戦略 - @DIME

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

青汁事業からスーパーフードとして注目されるケール事業へ転換

 八名信夫さんの「まずい!もう1杯!」のCMで一世を風靡したキューサイの「青汁」。昨年10月に創業55 年目を迎えた同社は企業ブランドを刷新、青汁だけの会社というイメージから脱却し、今やスーパーフードとして注目されるようになった「ケール事業」へ転換、注力することを発表した。

ケールが原料の「青汁」は特有の風味があるが、年々改良を加え飲みやすい味に変わってきている。青汁事業をメインに展開してきたキューサイだが、同社がケールと出合ってから約40年が経ち、ケールの力をもっと世の中に発信しようと、青汁だけにこだわらない「ケール」を打ち出す方向へ転換。まずい、苦いというイメージの「青汁」から、美容や健康を意識した「ザ・ケール」と商品名も変更した。

 昨今の健康意識の高まりから、栄養価や美容面でケールが認知されつつあり、抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カルシウムが豊富に含まれるケールは、美容をサポートする野菜「美ベジ」として注目されている。

 キューサイの顧客層は60代以上のシニア世代がメインだったが、今までキューサイと接点のなかった若年層や女性にも、「美ベジ」のケールを通じてつながっていきたいと、ケールの持つ美容効果に着目した新商品「ケールdeキレイ」を発売。パッケージも華やかになり、女性が手に取りやすい雰囲気を打ち出している。

青汁嫌いの社員が飲みやすさを追求して作った「ケールdeキレイ」

「ケールdeキレイ」は美容にこだわった新商品で、女性をターゲットにした「菌活」「筋活」「温活」「美活」の4つテーマに適した素材を、ケールと合わせている。

「菌活」をテーマにした「するりんフルーツ」は、乳酸菌80億個とビフィズス菌20億個、りんごともものファイバーを配合。フルーティーで飲みやすく、朝食時にもおすすめ。  

「筋活」をテーマにした「美ボディきなこ」は、筋肉を作るたんぱく質が豊富な大豆、アーモンドミルク、ケールに含まれる豊富なカルシウムの吸収を上げるビタミンDを配合。年齢と共に低下する筋力と骨をサポートする。運動前後や、きなこ風味の甘みのある味わいで間食としてもおすすめ。

「温活」をテーマにした「ぬくぽかジンジャー」は3種類の生姜(ブラックジンジャー、金時生姜、黄金生姜)とヒハツ、サンザシ、はちみつ、りんごを配合。ピリリと生姜の辛みが効いた味わい。こちらはお湯で溶いてもOKなので、就寝前にホットで飲むのもおすすめ。

「美活」をテーマにした「うるつやレモン」はレモン、グレープフルーツ、ローズヒップ、コラーゲン、ビタミンC、エラスチンを配合。ハリのある美肌をサポートする。さっぱりとした味わいでリフレッシュしたい時や、紫外線が気になる季節の外出時にもおすすめ。

 スティック1本に約100mlの水(常温、冷水のどちらでも可)を入れて、マドラーやスプーンでかき混ぜるだけででき上がり。

「ケールdeキレイ」を担当した営業企画部の高瀨彩織さんは、今まで「まずい」と言われていたケールの味わいを、親しみやすく、飲みやすい味にすることで、より多くの人にケールとの接点を持ってもらいたいと開発を進めたという。その原点にあったのは自身の「青汁嫌い」だった。

「ケール特有のクセのある味が苦手で、周囲の社員は毎日飲んでいるのに、自分だけ飲めず浮いているように感じていました。サラダやスムージーに入っているケールは大丈夫なので、青汁も飲めるように訓練しましたがやっぱりダメでした。飲めない分、美容に生かせないかと青汁の粉末と小麦粉を混ぜて溶かして顔パックにしてみたことも。塗るとお茶のようなさわやかな香りがしていい感じに。飲めないけれど青汁には愛があるんですよ(笑)。

 ケールは女性にもうれしい栄養成分が豊富なので、飲めない私でも飲めるような商品を作りたいという想いがありました。完成した『ケールdeキレイ』はおいしくて、私でも飲むことができるようになりました」(高瀨さん)

「ケールdeキレイ」では、女性の悩みに応えられる素材の中から、ケールの味と親和性があることを条件に選んだが、ケールと相性が悪く断念した素材もあったという。3種の生姜のひとつ「ブラックジンジャー」は、ウコンに近い種類でクセのある味なので配合の調整に苦労した。また、ビタミンC は素材によっては、ケールの青色が変色するものもあり、こちらも選別に苦心したという。

 試行錯誤しながら味への追求を進めた結果、「おいしい!もう1杯!」を言える商品が完成。飲みやすさをデータとして検証するため、キューサイ分析研究所で味分析を行った。

 ケールの粉末「ザ・ケール」、より青汁感の強い「ザ・ケール 冷凍タイプ」と、「ケールdeキレイ」を比較すると、新商品はビギナー向けの「さっぱり」「すっきり」「まろやか」に寄っており、初めての人でも飲みやすい味であることがわかる。

「ケールdeキレイ」は1包3g×30本の「スペシャルアソート」、1包3g×15本×2袋の「組み合わせ2袋セット」で、各税込3780円。通販、店頭販売があり、詳細は「ケールde キレイ」販売サイトを参照。

【AJの読み】ビギナーから青汁エキスパートまでおいしく飲める

 4つの味は確かに青汁感が少なく、フルーティーな味わいの「するりんフルーツ」「うるつやレモン」は子どもでも飲みやすい味。「ぬくぽかジンジャー」はかなり生姜が効いていて、ホットで飲むと体がぽかぽかに。きなこは大好きなので「美ボディきなこ」は真っ先に飲んだが、個人的には甘みが強いという印象だった。

 いずれも飲みやすさはクリアしているのだが、青汁改め「ザ・ケール」を普通においしく飲んでいる自分には、逆に青汁感が少なく物足りなさを感じる。高瀨さんに伝えたところ「エキスパート向け」の楽しみ方を提案してくれた。

〇「ケールdeキレイ」+「ザ・ケール」ミックス

「ケールdeキレイ」1本と「ザ・ケール」1本を混ぜてより青汁感を出す。濃い味が好きなら100mlのまま、さらりと飲むなら200mlと水の量は好みで調整。

〇「ケールdeキレイ」4種ミックス

「4タイプを混ぜてもけんかしない味ですよ」という高瀨さんのアドバイスで、驚きの「新商品4種オール混ぜ」を試してみた。スティック4本に200mlの水でトライしてみたが、1本だと薄味だったケールが4本分の濃さでコクが増し、レモンとリンゴのフルーティーな風味が前面に出て飲みやすく甘みもほどよい。エキスパートが感じる物足りなさを見事に補ってくれる。ただし、粉の量が増えるので、シェーカーを使ったり、スプーンやマドラーなら粉が溶けきるまでしっかりかき混ぜよう。

文/阿部 純子

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April 17, 2020 at 12:02PM
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