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「もう無理」と泣く大橋、平井監督は「お前には才能ある」と説得…7年半の歩み「2冠」結実 - 読売新聞

 金色に輝くメダルを掲げ、大橋悠依選手(25)がプールサイドで日本代表の平井伯昌監督(58)の胸に飛び込んだ。28日、競泳女子200メートル個人メドレーを制し、400メートルとの2冠を達成した大橋選手。7年半の道のりを経て、師弟の歩みは二つの金に結実した。(工藤圭太)

 「一番感謝しているのは平井先生」。大橋選手はレース後の記者会見で語った。滋賀・草津東高時代に才能を見込まれ、平井監督が指導する東洋大に勧誘された。北島康介さん(38)や萩野公介選手(26)らを指導した名コーチとの挑戦の日々が始まった。

 「すぐくよくよする」という大橋選手は、泳ぎで悩むと「もう無理です」と何度も泣いた。2015年の日本選手権で最下位になった時は「辞めます」とまで言った。そのたび、平井監督は「お前には才能があるんだから」と説得した。

 ぶつかり合ったことも一度や二度ではない。昨年12月には、練習への意欲が下がっていた大橋選手を日本選手権に出さずに実家に帰した。それでも、いつも最後は「とことんお前と付き合う」と受け止めた。

 ずっと見守ってきたからこそ、見えるものがある。400メートル個人メドレー予選前日の23日。練習で大橋選手がバタフライを泳ぐと、平井監督には「腕がカマキリのように見えた」。不安から無意識のうちに首と肩に力が入り、腕が内側にねじれていた。平井監督はその夜、トレーナーに「首と肩周りをマッサージしておいて」と頼んだ。

 レース当日。大橋選手の泳ぎはいい時の状態に戻っていた。「400メートルの予選が全てのきっかけだった」と大橋選手。快挙の陰に、平井監督の導きがあった。

 大橋選手は「迷惑も心配もかけたけど、先生を信じてよかった」。平井監督も、「 紆余うよ 曲折あったけれど、きれいにまとまったね」。まな弟子の背中をポンポンとたたいてねぎらった。

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