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「これは死ぬ」「無理、もう」30代男性が語る死の恐怖 今も後遺症 若者のコロナ重症化リスク訴え - 神戸新聞

 新型コロナウイルスの変異株が流行する「第4波」で、神戸市内で20~30代の3人の死亡が判明するなど、若者の重症化リスクが懸念されている。特に同市は医療体制が逼迫し、重症でも入院まで数日間待つ状況だ。3月に勤務先の介護施設でクラスター(感染者集団)が発生し、感染して一時重症に陥った30代男性が神戸新聞社の取材に応じ、「元気だった若い人でもかかったら死んでしまうかもしれない」と訴えた。

 男性が勤めるのは神戸市内のショートステイ施設で、3月に利用者、職員計10人以上の感染が判明した。男性は3月11日、後に感染が判明する高齢女性の食事を介助。14日、体温が39度台まで上がり、保健所に連絡した。自転車で病院に向かい、陽性が確認された。

 肺炎もあり症状が重かったため、すぐに入院先を調整してもらった。だが病床に空きがなく、丸2日間は自宅に1人で待機した。高熱で食事ができず、脱水症状を防ぐため、清涼飲料水を7リットル飲んだ。16日昼、入院先が決まり、保健所の担当者に迎えられた瞬間、「これで助かる」と胸をなで下ろした。

 入院後もしばらく38~39度台の高熱が続いた。手のしびれや膝の痛みがあり、意識はもうろう。「これは死ぬかな」と感じたという。9日間にわたって酸素を吸入。カメラで常時、様子を確認され、酸素マスクが外れると看護師が飛んできた。解熱剤や肺炎の薬を服用し、徐々に回復した。

 結局、12日間入院。退院後も心臓が痛むような症状があり、突発的な動きをすると脈拍が急激に上がるという。

 男性は介護施設でのクラスターのリスクも訴える。食事、入浴、排せつの介助で身体接触は避けられない上、施設では感染した認知症患者が動き回り、広がった可能性があるという。特にショートステイやデイサービスの場合、「利用者が普段どう過ごしているかわからず、感染に気付かず持ち込むかもしれない」。

 男性の施設内では、同じ30代で基礎疾患のある男性職員が感染して死亡したという。「すごく元気だったのに、信じられない。言葉では言い表せない思い」と話した男性は「施設ではまたクラスターが起きてしまうかもしれない。ほんとに無理なんです、もう」と声を震わせた。(井川朋宏)

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