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もうここには住めない 解体進む集落 九州豪雨から1年 - 朝日新聞デジタル

吉本美奈子

 九州豪雨から4日で1年を迎える。水害で多くの家屋が被災した、熊本県球磨村渡の茶屋地区では、今も家の解体作業やがれきの撤去が進んでいる。

 自宅が濁流にのまれた中神ゆみ子さん(71)が、堤防建設のため、この場所に住めなくなると行政から告げられたのは、今年に入ってからだったという。現在仮設住宅でひとり暮らし。年内には同村内に新しい家が完成する予定だ。解体された自宅跡を見ながら「仕方なく引っ越すので全くうれしさはない」と話す。

 JR肥薩線と球磨川に挟まれた地区は、重機による解体の真っ最中。そばの線路には草が生い茂り、使っていたベッドの残骸が近くに残っていた。正月は県外に住む息子や孫たちと新しい家で過ごしたいと語るが「もう茶屋という住所が書けなくなるのはさみしい」とつぶやいた。

 被災後も、思い出の品などを探しに、足しげく自宅跡に通っていた。1年経った今でも「高台に避難した後に見つめた、水にのまれた集落の光景は忘れられない」と語る。(吉本美奈子)

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