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MotoGP王者ミル、今季の準備はまだ70%? 開幕戦では2020年型シャシーを使用か - Motorsport.com 日本版

MotoGP王者ミル、今季の準備はまだ70%? 開幕戦では2020年型シャシーを使用か

MotoGP王者のジョアン・ミルは2021年シーズンのスタートに向けた準備はまだ70%程度だと認め、2020年型シャシーでレースを始める可能性が高いと語った。

 MotoGPの2021年シーズン開幕が3月28日に迫っているが、現王者のジョアン・ミル(スズキ)はまだ準備が70%に留まっていると語った。

 3月6〜7、10〜12日にかけて開幕戦の舞台であるロサイル・インターナショナル・サーキットでMotoGPのプレシーズンテストが実施。しかし最終日の12日は強風によりコンディションが悪く、多くのライダーは走行を見合わせることになった。

 スズキのジョアン・ミルとアレックス・リンスは最終日に走行しなかったライダーに含まれる。しかしミルはまだGSX-RRに対して“まだ試すことがあった”と言い、走行機会を1日失ったことは問題だったと認めた。

 ミルはテスト最終日にはレースに向けたさらなる準備と、ブレーキングの領域で失っている部分があると感じていた2021年型シャシーでの作業を計画していたという。

 スズキのテスト中の走りは、ミルが総合7番手、リンスは総合8番手のタイムを記録している。ただジャック・ミラー(ドゥカティ)からは『スズキは真のポテンシャルを示していないようだ』というコメントも出ていた。

 ミルに開幕戦に向けた準備の具合を訊くと、彼は次のように答えた。

「準備は70%程度だと感じている。(走行できなかった)最終日にはより良い形でパフォーマンスを発揮できるように計画していたからね。沢山じゃないにしろ、電子制御などレースウィークに向けた取り組みを行なうつもりだった」

「そしてそれが今日は十分じゃなかった」

「準備自体はできていると思う。ただドゥカティ勢もヤマハも本当に速い。ここは彼らにとってとても相性のいいトラックのひとつだ。僕たちにとってもそうだけど、おそらく彼ら、特にヤマハほどには強くない」

「僕らは上位グループに入っているけど、最速じゃない。それにテストでも最強というわけでもなかったから、完全に満足はしていないよ」

 また最終日に走行できなかったことが、開幕戦でのシャシー選択に影響を与えてくるかと問われたミルは、それを肯定している。

「(開幕戦は)おそらく去年のモノで行くことになるだろう。新シャシーのパフォーマンスはかなり良いんだけど、それ用の良いセットアップを出していく必要があるんだ。たぶん僕らにはその時間がない」

「だからチームがコンピューター上で良い作業ができるかが鍵になるだろうね。おそらくは今日(最終日)のテストよりも重要になるだろうし、今から10日間は沢山働くことになる。このままカタールに留まっても退屈することはないだろうね!」

 またチームメイトのリンスはミルよりはポジティブな感触を得ているようだ。ただ彼も、開幕戦では2020年型シャシーで挑む可能性が高いと認めている。

「チャンピオンシップを始める準備はできているし、レースで争っていく準備もできていると感じられている」

 リンスはそう語る。

「前に出ていくために100%の力で行くつもりだ。前に出るということはそこに戦いがあって、オーバーテイクがあるということだけど、2019年のようなレースを見られることを期待している」

「テストは良い終わり方ができたと思うし、とてもポジティブな情報を得られた」

「2021年型シャシーのテストを計画していたから最終日に走ることができなかったのは残念だけどね。試す時間が十分になかったから、(開幕戦の)レースウィークにそれを使うかどうかは定かじゃない」

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