広島の池本輝明が奮闘している。
きょう最終日を迎えたボートレース宮島「週刊大衆杯」の優勝戦1号艇である。ここまで6走して、オール3連対。1着は4本である。
54歳のベテランはセンター戦を得意とし、一気呵成に攻め切るスタイルで活躍した時代がある。
記念優勝は2007年、ボートレース児島で開催された中国地区選手権。
その年は、倉敷市が児島市&玉島市と合併し40周年の節目だったが、その記念の年の2月13日に、40歳の誕生日を迎えた池本輝明がG1初制覇を果たしたのだった。
初戦こそ3着だったが、2日目からは連戦連勝。辻栄蔵、白井英治、川崎智幸ら記念常連を抑えての栄冠は内容も濃く、見事だった。
ただ、2009年以降は持ち味が発揮できず、A1とA2を行ったり来たりすることになる。
その後、徐々にペースが落ち10期連続A2を強いられた後、B1に陥落してしまった。2019年の前期である。再びA2に復帰はしたが、今また2期連続でB1としている。
しかし、池本輝明はこの状況をヨシとしていない。なんとか打開しようと自らのレーススタイルを追求し続けている。
2月末のボートレース徳山の予選でこんなことがあった。
4番手を走っていた池本は、先行する艇の内懐に飛び込んで着を上げ2着に入着した。
レース後、「あれが池本輝明ですね…」と声をかけると満面の笑みを返してきたが、一瞬その瞳が輝いた。
「自分はまだ終わっていない」という気概がきらめいた瞬間だった。
競技者が見せる表情のかけらを見落とすのは惜しい。そこに人生のプロセスが織り込まれているからだ。
当然、観る者の人生と重なりあうものがある。
そんな池本輝明は、4月末で締め切りとなる来期適用勝率を5点台半ばとし、再浮上を目指している。
そして、きょうは優勝戦の1号艇だ。2012年11月の若松以来、8年4カ月ぶり37回目の優勝がかかる大一番である。
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