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聖火走者「もう1年頑張る」…宮城 - 読売新聞

 東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決まり、20日に宮城県東松島市に届いたばかりの聖火リレーも本番直前で延期となった。聖火ランナーの走る権利は残る方針で、様々な思いを抱いて出番を控えていたランナーからは、「残念」「来年頑張る」などの声が聞かれ、気持ちを新たにしていた。

 東日本大震災の津波で女川町で働いていた長男健太さん(当時25歳)を亡くし、同町で語り部活動を続ける大崎市の田村孝行さん(59)は、「息子と一緒に走りたいという気持ちは変わらない」と話した。

 田村さんは、復興が進む同町を息子と一緒に走り、被災地を支援してくれた人たちへ感謝を伝えたいと聖火ランナーに応募した。「大勢の人が沿道で応援してくれる方が走りがいもある」と本番を待ち望んだ。

 陸上自衛官の佐々木清和さん(53)は、名取市閖上に住んでいた妻りつ子さん(当時42歳)、中学2年の長女和海さん(同14歳)と義父母を津波で失った。

 佐々木さんはりつ子さんの誕生日の6月22日に同地区を走る予定だった。「本音を言えばさみしいが、今の事情だと厳しいと思っていた。延期してよかったと思う」と話した。

 同市閖上の妻の実家で8か月だった長男雅人ちゃんら家族4人を津波で亡くした仙台市若林区の会社員竹沢守雅さん(52)は、「練習を重ね、体力もついてきたところだった。もう1年頑張って、リレーに臨みたい」と意欲を見せた。

 気仙沼市の菅原進さん(77)は、「津波で被害を受けた被災地は命や安全が第一だとよくわかっている」と理解を示した。震災発生直後から、臨時船「ひまわり」の船長として、一時孤立した同市の大島に救援物資などを運び続けた。

 週5日、トーチと同じ約1・6キロ・グラムの重りを持って、島内約3キロを走って本番に備えてきた。「準備期間が延びたと捉えて頑張りたい」と力強く語った。

 県内最年少ランナーとして、6月22日に岩沼市を走る予定だった白石市の川村日乃香さん(12)は「残念だけど、世界中が大変な中なのでしょうがない」と冷静に受け止めた。5歳から新体操教室に通い、世界のスター選手たちを応援したいと応募した。

 19日に小学校を卒業した。中学生として迎える本番に、「少し成長したお姉さんの姿で、みんなを勇気づけるような走りをしたい」と前を向いた。

 2人組ユニット「Tae―chu」でボーカルを務める丸森町出身の佐藤多恵さん(31)も「聖火リレーは心を一つにする機会。楽しみが1年延びた」と話した。

 東松島市野蒜ヶ丘の建設業高橋祐一さん(44)は、26日に福島県南相馬市で行われる予定だった聖火リレーで、ランナーの走行前に、地域の伝統行事「相馬野馬追」の騎馬武者姿でコースを歩く行事に参加するはずだった。14歳から野馬追に出場している高橋さんは、「歴史ある野馬追の存在を、世界に発信する絶好の機会」と、本番を楽しみにしていた。高橋さんは25日午後に馬具や甲冑かっちゅうを子どもたちと片付け、「しょうがないけど、侍文化の迫力を生で見て感じてほしかった」と残念がった。

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March 26, 2020 at 12:10PM
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