岡山の指標改善、知事は慎重「まだ予断許さない」 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル

　岡山県は4日、直近1週間（5月27日～6月2日）の県内の新型コロナウイルス感染状況を発表した。六つの指標は全てが前週より改善したが、病床使用率など二つが依然「ステージ4（感染爆発）」の目安を超えている。伊原木隆太知事は「まだ予断を許さない」と述べ、ステージ4の判断を据え置いた。

　人口10万人あたりの新規感染者数は15・13人となり、前週から半減するなど四つの指標がステージ4の目安を下回った。一方、医療体制の逼迫（ひっぱく）度を反映する病床使用率は51・6%（前週から7・7ポイント減）、入院患者以外も含む10万人あたり療養者数と合わせ、ステージ4の目安をなお超えている。

　知事は「最悪期は脱した」との認識を示し、緊急事態宣言期限の20日までに「ステージ2へ引き下げる」とした目標について「このペースでいけば十分見込める」と述べた。また、宣言の延長や解除を国に要請することは「一般論としてありうる」としたが、現状では判断しない考えを示した。国とは「（感染縮小が）うまくいっている」との認識を共有しているといい、「実務的に本来あるべき場所に落ち着くだろう」と話した。

　また県は、医療従事者や高齢者施設の職員ら向けに設ける大規模接種会場の運用開始日を発表。14日に川崎医科大総合医療センター（岡山市北区）、17日に県南部健康づくりセンター（同）で1日あたり300～1500回のペースで接種を始める。（中村建太）

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　岡山県内で4日、16人の新型コロナウイルス感染が発表された。新規感染者が20人未満となるのは、4月13日（17人）以来。県内の感染者は延べ7444人となった。

　16人の内訳は岡山市7人、倉敷市3人、浅口市2人、玉野、総社、赤磐市、里庄町が各1人。1人が中等症のほかは、軽症か無症状。4人の感染経路が不明という。

　また県は基礎疾患のある高齢の入院患者1人の死亡も発表した。死者は109人となった。