低公害バスで手軽に楽しもう、奥日光の絶景県立自然博物館の企画展に写真30点 - 東京新聞

千手ケ浜周辺で見られるクリンソウの写真＝日光市の県立日光自然博物館で

　奥日光で運行している低公害バスの沿線の風景を紹介する企画展が、日光市の県立日光自然博物館で開かれている。バスの車窓からだけでなく、沿線から少し足を延ばして楽しめる絶景ポイントを撮影した三十点を展示している。七月十一日まで。　（原田拓哉）

　戦場ケ原入り口の赤沼から、中禅寺湖畔近くの千手ケ浜までの約十キロを結ぶ低公害バスは、環境に配慮して、一九九三年、国立公園で初めて導入された。今春、ハイブリッド型から、電気自動車（ＥＶ）型に更新された。小田代原や西ノ湖近くを巡り、奥日光の中でも奥深い場所を手軽に散策できる。

　企画展では、貴婦人として知られる小田代原を代表するシラカバは、霜が降りた晩秋の姿を紹介。この時季に訪れるアマチュア写真家も多いという。バスの車窓からも見られる。

　終点の千手ケ浜で下車し、二十分ほど歩くと、今のシーズン、紫に染まったトウゴクミツバツツジに出合える。千手ケ浜近くでは、白やピンクのかれんな花びらを付けるクリンソウが、もうすぐ見ごろを迎える。

　紅葉で紹介しているのは西ノ湖。カエデやミズナラ、ダケカンバなど、赤や黄色に色づいた木々の葉が湖に映る「鏡映し」の様子を、写真で見事に切り取っている。

　同博物館業務部の森田孝道さんは「バスは感染対策の設備が整っている。奥日光はこれからいいシーズンを迎えるので、癒やしを体験しては」と話している。無休。入館料は高校生以上五百十円、中学生以下二百六十円。

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