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「名前はまだない」 ホワイトタイガーの赤ちゃん どんな様子? - 毎日新聞 - 毎日新聞

ホワイトタイガーの赤ちゃんの飼育を担当する西田純さん。右は宇都宮動物園で初めて生まれたホワイトタイガーのグーナ=宇都宮市上金井町で2021年4月28日午後1時32分、竹田直人撮影 拡大
ホワイトタイガーの赤ちゃんの飼育を担当する西田純さん。右は宇都宮動物園で初めて生まれたホワイトタイガーのグーナ=宇都宮市上金井町で2021年4月28日午後1時32分、竹田直人撮影

 白い毛並みと青みがかった瞳が神秘的なホワイトタイガー。ベンガルトラの白変種で、国内の動物園では約30頭が飼育されている。宇都宮市上金井町の宇都宮動物園で3月、赤ちゃんが誕生した。一時は体重が減るなどしたものの元気に育っているという。名前はまだなく、性別もまだわからないが、成長すれば一般公開される予定。担当する飼育員の西田純さん(34)に成長の過程や子育ての様子などを聞いた。

 ――誕生直後はどのような様子でしたか。

 3月14日、元気に生まれました。母親のシラナミは2日間にわたって4頭の赤ちゃんを産みましたが、残念ながら他の3頭は死産でした。一番目に生まれた子が元気に育ってくれています。誕生時の体重は1・2キロほどでしたが、今では約6キロまで大きくなりました。

 ――順調に育っているのでしょうか。

 誕生直後はシラナミに出産の疲れがあったのか、ミルクがなかなか出ず、赤ちゃんに体重の減少がみられるようになりました。私たちが補助的にミルクを与えていましたが、4日目ぐらいになると、赤ちゃんはこちらが出すミルクを拒むようになりました。シラナミの体調が回復して、ちゃんとミルクをあげられるようになったんだと安心しました。

 ――子育ては順調なのですか。

 シラナミは子育てにとても積極的です。普段は人なつっこい性格なのですが、今は違います。担当の私にもほえますし、知らない人が来たら威嚇したり、赤ちゃんを隠したりします。しっかり育てているんだなと、逆に安心して任せられています。赤ちゃんが高い所に行こうとしたり、強くかみついたりしたら、ちゃんと叱るんですよ。

 ――ホワイトタイガーの出産は園では2度目なのですね。

 2019年の3月にシラナミがグーナを生みました。グーナは誕生直後に衰弱が見られたため、人工保育で育てました。すぐにシラナミから引き離したので、さみしい思いをさせたと思います。今の赤ちゃんはシラナミがつきっきりで育ててくれており、ホッとしています。トラとしてのルールや生き方は母親しか教えられないので、立派なトラとして育ってほしいですね。

 ――一般公開はいつごろになりそうですか。

 展示場内にはプールや大きな遊具があり、小さな赤ちゃんには危険があります。赤ちゃんの成長次第としか今は言えませんが、可愛らしい姿をお客様に早く見ていただきたいですね。名前も公募するかも知れません。

西田純(にしだ・じゅん)さん

 1986年、福岡県生まれ。同県の動物専門学校を卒業後、宇都宮動物園に勤務。園内にいる動物で一番好きな動物は「全部」と答えるが、やはり自らが育てたグーナにはひとしおの思い入れがあるという。

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