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性暴力加えた先生、まだ教壇に 教委変えた元生徒の告発 - 朝日新聞デジタル

 子どもの性被害について考える「子どもへの性暴力」第4部は、立場や関係性を利用した性暴力について取り上げました。中学時代に教員から性暴力を受けたと訴えた石田郁子さん(43)にこれまでの思いや、社会に求めることを聞きました。この問題は、相手側が否定した場合の調査や処分の難しさといった課題もあります。どうすれば子どもたちを守ることができるのか。みなさんと一緒に考えます。

裁判の経緯

 石田郁子さんが中学卒業前から大学生のころまでの間、中学時代の教師から性暴力を受けたとして、札幌市とその教師に対し損害賠償を求めて東京地裁に提訴したのは2019年2月。この裁判で、石田さんは15年12月に札幌市内の居酒屋で教師と会食したときに、教師が行為を認める発言を録音したものを証拠として提出した。

 東京地裁は、被害から20年が経過したため賠償請求権が失われたとする「除斥期間」を理由に訴えを棄却した。石田さんは控訴し、東京高裁は訴えを棄却する一方で、行為を認定。判決は確定した。

石田郁子さん「私が会見した理由」

 悪いことをした人が、そのまま先生をしているのはおかしい――。その思いで教師と札幌市を相手に損害賠償を求める民事訴訟を2年前に起こしました。教師だけでなく、子どもたちが通う教育現場にその教師を勤務させ続けている教育委員会も許せないと思ったのです。

 提訴までは何人もの弁護士に「勝てない」と断られ、周囲からは「なぜ今更?」「相手も家族がいる」「好きだったんじゃないの?」などと言われて、理解されないことがつらかったです。でも、私自身は何も悪いことはしていない。実名で顔を隠さないで会見しました。

拡大する写真・図版「先生と生徒は対等ではない。生徒は断れないし、被害だと認識できない」。石田郁子さんは自らの体験を語り、教師からの性暴力の防止策を訴える=2021年2月16日午後2時40分、東京都千代田区、上田幸一撮影

 世の中の受け止めは肯定的なものが多く「世の中は自分が思っていたより安全だ」という感覚を持ちました。

 一、二審ともに請求権が消滅する除斥期間が過ぎているとして敗訴でしたが、昨年12月の高裁判決では中学時代から教師に性暴力を受けていたことは事実認定されました。

気づいたのは22年後「あれは性暴力」

 中学の卒業式の前日、当時通…

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