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火星ヘリ「インジェニュイティ」、今度は偵察ミッションへ - ギズモード・ジャパン

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ボーナスステージに入ります。

NASAは元々、火星ヘリコプター「インジェニュイティ」を最後のテスト飛行で墜落させることも考えていました。しかし、予定されていた5回のフライト中4回を終えた同機に、さらに1カ月間に及ぶ新ミッションが決まったのです。

5回目のフライトが成功したとして、インジェニュイティはその後、航空偵察やその他の機能のさらなる実験段階に入ります。新たな任務が決まったということは、ミッションの性質が火星での飛行はできると示す単純な実証からその先へと進化していったということです。

インジェニュイティのプロジェクトマネジャーを務めるMiMi Aungさんは先週行われたNASAのプレスカンファレンスで、同機の寿命について「任務を進めながら判断していきます」と語っていました。「インジェニュイティは30日間の運用のために組み立てられ、テストされました。寿命は限られていると見越しているので、これらの部品がいつまで耐え抜いて私たちを驚かせるかという点との競争になりますし、このような運用のシナリオを行うことで間違いなくインジェニュイティの限界に挑んでいくでしょう」とのこと。

Ingenuity-Mars-Helicopter
インジェニュイティが2021年4月19日に臨んだの初フライト
Image: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

当初の5回のテスト飛行を完了するために30日の実験期間を与えられていたヘリコプターのチームにとって、さらに1カ月の延長は朗報です。残りのフライトは数日中に終えることになっていますし、探査車パーサヴィアランスのチームは予定より早くシステムチェックが済んでいるので、ヘリコプターのチームには遊び回る時間ができたのです。先月末に公開されたインジェニュイティの空中でのパフォーマンスに関するステータスアップデートの中で、チーフパイロットのHåvard Gripさんは同機が史上初となる火星での飛行テストで大成功を収めたと綴っていました。

NASAのリリースによれば、インジェニュイティが新たに取り組む予定のタスクはさらに意欲的なものになるそうです。パーサヴィアランスがかつて三角州だった場所で生命の痕跡を探すという主要ミッションに着手するので、上空から気になる地点や探査車の経路となり得る場所を観察するといった形で同行するかもしれません。さらにはその地域の高度マップ作りのためにステレオイメージを捉えることも可能。Aungさんいわくパーサヴィアランスとは3分の2マイル(1キロ)離れていても通信できるとか。

インジェニュイティがこの先も頑張り続けてくれたら嬉しいですが、現在までの任務でもう十分に大活躍してくれました。新ミッションで得られるデータはあくまでオマケと言えそうです。

探査車チームの副プロジェクトマネジャーJennifer Trosperさんは先週のプレスカンファレンスで「どんな形で終わって、最後のフライトがどうなるのかについてはたくさんのアイデアがあります」と前置きしたうえで、「検討してきましたが、私たちの目標は毎月どんな様子なのか評価して、次のステップを決めていくのみです」と話していました。

火星での動力飛行の実証実験を終えて、新たな活躍の機会を与えられたインジェニュイティ。偵察のミッションも見守っていきたいですね。

Source: YouTube, mars.nasa.gov (1, 2),

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