この記事は日経ビジネス電子版に『「シリコンウエハーが足りない」、半導体揺るがすもう一つの影』(4月26日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月10日号に掲載するものです。
半導体不足が深刻化する中、新たなリスクが浮上した。材料となるシリコンウエハーの逼迫だ。増産要請は強まる一方だが、ウエハー世界2位のSUMCOなどは慎重姿勢を崩さない。下位メーカーを引き離す技術力を前面に値上げを勝ち取れるかが、投資判断の決め手になる。
「早く増産してくれないか」。半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)は2月以降、SUMCOに対して要請を繰り返している。主に先端品の製造に使う直径300mmタイプのシリコンウエハーの逼迫感が強まっているからだ。
SUMCOの推計によると、世界の半導体メーカーは平均で、2020年初頭に300mmウエハー在庫を1.6カ月分保有していた。一方で足元の2月は1.3カ月分まで減少した。「CPU(中央演算処理装置)や機器制御に使うロジック半導体向けで、需要に供給が追いつかない状況になっている」(SUMCOの橋本真幸会長兼最高経営責任者=CEO)
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