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【子ども点描】小学校の入学前後では「理屈」はまだ理解できない - 産経ニュース

 まもなく入学式の季節になります。新しい学年の始まりに、子どもたちもワクワクしているのではないでしょうか。保護者の方の期待も子ども以上に膨らんでいるものと思います。今回は、幼稚園から小学校への移行期の子どもの思考についてお話しましょう。

 「ネズミと人とゾウ」というタイトルを読まれて、何を想像されましたか?一番ありそうなのはそれぞれの姿だと思います。子どもたちに聞いても違いはないでしょう。

 では、条件付きで大きさを聞いてみます。ネズミが人より大きく、人がゾウより大きいという条件では、ネズミとゾウはどちらが大きいですか?頭の中のイメージが揺らいだのではないでしょうか。

 もちろん私たち大人は、すぐにネズミと答えられるでしょう。記号を使うと《A>BでB>Cのとき、AはCよりも大きいか小さいか》という問いになります。これは「もし〇〇であれば◇◇となる」という論理的思考と呼ばれるものですが、子どもにはなかなか難しく、幼児期から児童期にかけて発達することが分かっています。

 小学校に入学する前後の子どもたちの思考は、見えているものによって左右されます。ですから、ものの特定の部分や目立つ点に注目してものごとを理解していると言えるのです。

 このような見えるものに依存した思考から離れて、頭の中の思考が可能となるのは7、8歳ころからになります。机の上のものを数えるのに、対象に触れながら声に出して数えていた子どもが、頭の中で数えることができるようになるのです。

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