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野手がもういない…中日“七夕の悲劇”の裏事情 幻となった「代打祖父江」通算打率4割で志願していた - 中日新聞

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中日―ヤクルト 10回裏2死満塁、代打三ツ間が三振に倒れゲームセット。捕手井野=7月7日、ナゴヤドームで

中日―ヤクルト 10回裏2死満塁、代打三ツ間が三振に倒れゲームセット。捕手井野=7月7日、ナゴヤドームで

  • 中日―ヤクルト 10回裏2死満塁、代打三ツ間が三振に倒れゲームセット。捕手井野=7月7日、ナゴヤドームで
  • DeNA戦で打席に立つ祖父江=2019年7月27日、ナゴヤドームで

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って【2020蔵出し2】

 竜党にとってはかさぶたをはがすような記事になる。七夕の悲劇。ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の延長10回、最後の野手を入れる打順を間違えた上に、1点を勝ち越された。さらに間の悪いことに、裏の攻撃は2死満塁。投手の三ツ間を代打に送り、三振で負けた。

 投手を代打に送った中日と、野手(増田大)が登板した巨人。似ているが全く違う。中日はミスだが、巨人は大差の試合ではありうると準備してきた策だからだ。とはいえ人間にはうっかりがある。与田監督も認めているのに、今さら蒸し返したいわけではない。ただ、あれから6カ月足らず。僕がずっと抱えてきた「イフ」がある。確か敗戦翌日。ブルペンで祖父江がこう言っていたという話が聞こえてきた。

 「行きたいです。僕、打率4割です。打って新聞の1面、取ってきます」。通算5打数2安打(2三振)。なるほど4割。三ツ間はこの時点で4打数無安打(2三振)。なぜ祖父江ではなかったのか。

 登板がなくなる。じゃあ、すぐに代打の準備を…。さすがにそうはいかない。一方で6人目に投手に打順が回ってしまうことに気付いたベンチは、三ツ間には備えるよう指示していた。

 「僕は素振りもしていなかったけど、三ツ間は振っていました。それに三ツ間はバッティングがいいんですよ」

 ベンチは焦りながらも、最善の措置は取った。三ツ間もつらい役目を黙って引き受けた。それを見ていた祖父江は、僕のたられば話に付き合ってくれつつ、誰も傷つかないよう言葉を選び、事情を教えてくれた。幻に終わった代打・祖父江。僕の中でくすぶっていた残り火は、彼がしっかり消してくれた。

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