Search This Blog

【石川】夜の片町「まだ警戒感」 飲食店の時短要請解除 - 中日新聞

時短要請中は閉店を求められていた午後9時を過ぎ、酒を飲み交わす客ら=8日午後9時40分、金沢市片町のバーKAWAUSOで

時短要請中は閉店を求められていた午後9時を過ぎ、酒を飲み交わす客ら=8日午後9時40分、金沢市片町のバーKAWAUSOで

「乾杯」声戻るも 客足まばら

 金沢市片町地区の飲食店は八日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた石川県による午後九時までの営業時間の短縮要請が解除された。街にはネオンの光が戻り、店内では乾杯の声が久々に響いた。それでも夜が更けると、通りは閑散。「厳しい」と険しい顔の経営者もいた。(高橋雪花、榊原大騎、堀井聡子)

 「オープンおめでとうございます!」。時短要請が始まった先月二十二日にプレ開業した片町のバー「KAWAUSO(カワウソ)」。時短要請中は酒類の提供終了を求められた午後八時を過ぎると、スタッフと客がショットグラスで乾杯した。オーナーの上室篤音(かみむろあつね)さん(36)は「やっと本格的にオープンできた。お客さんに会える」と喜んだ。

 やはり二週間の時短要請に応じてきた居酒屋「わ食場(しょくば) はす家(や) 木倉町(きぐらまち)店」は営業時間を深夜零時までに戻した。「時短期間の最初の一週間は、一日の客が一、二組くらい。きつかった」と伏下誠志(ふししたせいじ)店長(28)。「まだ皆が片町を警戒しているのを感じる。ちゃんと対策すれば安心して楽しく食事ができることを知ってほしい」と期待した。

 バイト仲間で訪れた、金沢市の二十代女性四人組は「長居はしないつもりだけど、時間を気にしすぎずお酒やご飯を楽しみたい」とビールで乾杯していた。

 「本来月曜は休み。時短明けの期待も込めて開けた。でも、人通り自体がほとんどない」。木倉町の欧風料理「タブリエ」の安井一博代表(56)は渋い表情。一九九五年に開店し、常連客も多い。「地区全体が避けられている感じはある。安心感を与えていかないと、消費者は付いてこない」と危機感をあらわにした。

 片町と木倉町にある居酒屋「源左(げんざ)エ門(もん)」は時短要請中は休んだ。この日は早い時間からにぎわったが、佐野彰社長(76)は「午後八時を過ぎると、まだ全然。すぐに客足は戻らないんじゃ。GoToイートやトラベルが再開すればいいが」と厳しい表情を浮かべた。

 片町地区では県が時短要請を決める前の二週間(二月三〜十六日)だけで新規感染者が百十三人に上った。今月五日までの二週間は十八人に減った。

 「クラブ利恵(りえ)」のママ、上田利恵さん(69)は「今日という日を元気よくスタートしないと」とアクリル板越しに笑顔で話した。時短要請中に片町のグループ四店は休み、金沢駅前と併せた五店の全従業員がPCR検査を受け、陰性だったという。「片町に人が戻ってくることを心では期待している。対策は万全なので、ぜひ来ていただきたい」

関連キーワード

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 【石川】夜の片町「まだ警戒感」 飲食店の時短要請解除 - 中日新聞 )
https://ift.tt/3qshfdx


Bagikan Berita Ini

0 Response to "【石川】夜の片町「まだ警戒感」 飲食店の時短要請解除 - 中日新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.