周平「もう１回やれって言われてもできません」右手一本で低めフォークを決勝２ランに - 中日新聞

６回表、高橋が勝ち越し２ラン放ち笑顔で三塁を回る

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◇４日　ヤクルト２－４中日（神宮）

再現性は極めて低い。「もう一回やれって言われてもできません」と言い切った低めのボール打ち。高橋周平内野手（２６）が持ち前のバットコントロールで決勝の４号２ランを放った。

　強風の中へフラフラっと上がった打球は、右翼席へ吸い込まれた。スコア２―２の６回無死一塁でやってきた第３打席。ヤクルト先発・高梨のフォークに反応した。見送ったらボール。下半身で粘って右手一本で拾い、払うように振った。

　燃えていた。第１打席から２打席連続で空振り三振した。今季１試合２三振は６試合あっても、同じ投手に空振り三振を２度喫したのは初めて。「打てていなかったので、何とかしたかったです」。打率３割をキープしているバットマン。屈辱を肥やしに柵越えへつなげた。

　天性のバットコントロールがある。３歳にしてバッティングセンターでカンカン打って周囲を驚かせた。店員が「すごい子だから」と無料でもうワンプレーさせてくれたのは幼少期の高橋伝説のひとつ。毎日の欠かさない素振りのご褒美が、バッティングセンターだった。センスに努力をプラスして球界の門をたたき、主将に座る。

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September 05, 2020 at 04:00AM
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