Search This Blog

暮らし大変「もう熱冷めた」五輪への特別な感情が消えた - 朝日新聞デジタル

逆風の五輪㊦

 1年延期された東京五輪の開幕まで23日で半年となった。だが、新型コロナウイルスが猛威を振るい、五輪・パラリンピックの開催に懐疑的な声は強まるばかりだ。4年に1度、私たちを熱狂させてきたスポーツの祭典がかつてない逆風にさらされている。

 五輪イヤーを迎えた今月4日、宇都宮大学(宇都宮市)で「スポーツ余暇政策」を教える地域デザイン科学部教授の中村祐司(59)は、オンラインの講義で東京五輪を取り上げた。

 開催方法や可否の決定権を持つとしたら、どうするか。20人の学生を5班に分けて議論させた。国内外の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ、政治や経済など様々な観点からスポーツを考えてもらうのに、五輪は格好の材料だった。約30分後、会見の形式で各班に発表させた。

 「東京五輪を中止とすることに決めました」

 最初の班も、次も、その次も。全ての班が中止と結論づけた。「予選開催が難しく、公平な代表選考ができない」「医療が追いつかない」などが理由だった。中村は「再延期や無観客開催もありうると思ったので驚いた」と振り返る。

 昨秋、別の講義では、開催の意見が大半で、「ボランティアに登録しているからやってほしい」「五輪は社会に活力を与える」といった声も出ていた。「五輪は単なる競技会でなく、世界を動かす力がある」と考えていた中村は「コロナ禍の今、学生は五輪にもう特別な感情を持っていないのかもしれない」とみる。

「第2波」で見る目が変わった

 反対運動をしてきた人たちも変…

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 暮らし大変「もう熱冷めた」五輪への特別な感情が消えた - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/3iKgdr0


Bagikan Berita Ini

0 Response to "暮らし大変「もう熱冷めた」五輪への特別な感情が消えた - 朝日新聞デジタル"

Post a Comment

Powered by Blogger.