トットナムが、世界でも有数の激しいライバル関係と言われるアーセナルとの「ノース・ロンドン・ダービー」を2-0で制した。

ポチェッティーノ前監督がディフェンスラインを高く保ち、攻撃的に戦う監督だったこともあり、トットナムのジョゼ・モウリーニョ監督(57)は19年11月の就任当初「終わった監督」「恐竜」などとやゆされていた。だが今やチームはプレミアリーグ首位。サポーターも、その守備重視のプレースタイルを受け入れざるをえなくなった。

アーセナル戦でも同監督はしっかりと守備を固め、カウンターを狙うプランで戦った。前半14分にそのカウンターから孫興民が右足でカーブを描く見事なミドルシュートを決め、同ロスタイムにも再びカウンターからハリー・ケーンが左足で豪快に蹴り込んだ。

モウリーニョ監督は試合後「我々はマンチェスター・シティー、チェルシー、アーセナルと戦った。3試合で3~4点しか勝ち点が取れなくても世界の終わりではないし、それが普通だ。しかし我々は勝ち点7を奪った。ただ問題なのは、プレミアリーグでは次のクリスタルパレス戦も勝利は保証されていないことだ」とニヤリと笑い、「ファンはこの瞬間を楽しんでいると思う。もう1週間リーグ首位でいられるんだ。それは素晴らしいことだね」と話した。