挙手すれば停止、まだ「４台中３台」 熊本県内の信号機ない横断歩道 - 熊本日日新聞

　熊本県警は２１日、信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいた場合、車の一時停止状況調査の結果を公表した。歩行者が手を挙げた場合２３０台中１７６台の７６・５％（前年比２・８％増）が停止。挙げない場合は３４６台中１１３台の３２・７％（同６・９％増）が止まった。

　道路交通法は、信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいた場合、車に一時停止を義務付けている。

　調査は昨年に続き２回目。２～９日の午前１１時～午後５時、熊本市内の県道、市道の計４カ所（片側１車線）で実施。手を挙げた場合は４台に３台、挙げない場合でも３台に１台が停止し、いずれも前年を上回ったが、依然として「全車停止」には程遠い実態が浮き彫りになった。

　県警交通企画課は「歩行者が手を挙げることで、ドライバーに横断歩道を渡る意思が伝わりやすくなる」と分析。「引き続き取り締まりを強化して、浸透を図りたい」としている。（丸山宗一郎）

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