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出合う確率0・5% まだ希少な英字入りナンバー - 神戸新聞

 アルファベットが入った自動車のナンバープレートが、兵庫県でも目に付き始めた。英字入りナンバーは、「希望ナンバー制」で人気がある4桁の番号が枯渇する対策として、その上に記される3桁の「分類番号」に英字を入れて同一の4桁番号でもナンバーの受け皿を増やすのが狙い。ただ、英字入りで発行された「神戸」、「姫路」ナンバーはわずか8千台余り。街中で出合う確率は約0・5%と、まだ希少な存在だ。(堀内達成)

 国土交通省神戸運輸監理部によると、アルファベットは、ナンバープレート上方にあり、用途や排気量などで決まる数字3桁の分類番号のうち下2桁で使われる。「I」や「O」といった数字と紛らわしいものなどを除いた10種から割り振る。

 これまでと同様に、車体所有者が有料で好きな4桁の数字を選べるのはナンバー中央にある「指定番号」で、「1111」や「7777」などが人気だ。週1回の抽選で交付される番号は、分類番号やひらがなの組み合わせを変えて同じナンバーにならないようにしている。

 こうした組み合わせが使い果たされた後、英字入りのナンバーが使用されるという。

 全国で初めて英字入りナンバーが交付されたのは2018年1月の練馬ナンバー。兵庫でナンバーの交付業務を代行する近畿陸運協会(大阪市)によると、練馬ナンバーから3カ月後の同年4月、神戸ナンバーで初めて英字が入った「・・・1」のナンバーが交付された。姫路は同年10月で、同じく番号は「・・・1」だった。

 神戸運輸監理部によると、今年8月24日時点で英字を入れて交付された神戸ナンバーは7662台、姫路ナンバーは558台で計8220台(軽乗用車は除く)。一方、兵庫県内の乗用車などの登録台数(同)は同3月末の時点で、それぞれ約123万台と約56万台のため、全体に占める英字ナンバーの割合は、神戸が0・6%、姫路は0・1%程度だ。

 近畿陸運協会には「どうしたらナンバーに英字を入れられるのか」という問い合わせがあるといい、担当者は「『・・・1』や『8888』など、既に英字が導入されている番号を希望し、抽選に挑んでもらうしかない」としている。

     ◇     ◇

■街中で実際に探してみたら…

 兵庫県内の乗用車などでアルファベット入りナンバープレートをつけているのは約0・5%。200台の車に1台あるという計算になる。そこで、神戸ハーバーランドにある商業施設などの駐車場で探してみた。

 県外のナンバーと軽乗用車を除いて数え始めて、143台目。指定番号が1桁で、分類番号の下1桁に「X」が記された姫路ナンバーを見つけた。

 車を降りてきた会社員男性(25)=同県たつの市=に声を掛けた。「覚えやすいので、1桁が良かったんです」。販売店で勧められるまま数字を選択したが、納車されるまで英字ナンバーの存在は知らず、車が届いて驚いたという。「Xは格好良いから気に入っている」とご満悦の様子だった。

 その後も、複数の英字入りナンバーを発見。いずれも神戸ナンバーで「・・88」「・・・9」「5678」などだった。結局600台を確認して、8台を見つけた。割合は約1・3%と想定より高かったが、探す場所によって誤差はありそうだ。(堀内達成)

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September 03, 2020 at 09:40AM
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