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もう限界! 休校ストレス - NHK NEWS WEB

もう限界! 休校ストレス

新型コロナウイルスの影響で、多くの学校で臨時休校が続いています。
ふだんの生活リズムを保つのは難しく、子どもたちはどうしてもストレスを抱えがちに。
子どもたちを支えるため、知っておいてほしいことを専門家に聞きました。
(ネットワーク報道部記者 大窪奈緒子 秋元宏美)

『限界』『つらい』悲痛な声

きょうもあしたも休校…。
この生活がいつまで続くのか、先の見えない不安。

ネット上には親や子どもたちの悲痛な声があがっています。

「もうダメ、限界。休校で1人家に閉じこもる息子が『早く学校行きたい、もうやだ』とポロポロ泣き出した」

「心が不安定で胃痛も出始めている。お友達に会えない。大人より1日を長く感じる子どもたちにとって、この日々はいかに不安なのだろうかと思うと親としてもつらい」

こうした気持ちが不安定になっている子どもを心配するツイートのほか、子どもがかんしゃくを起こしたり、暴力をふるったりするという切実な投稿も。

それぞれの家庭が抱えているストレスは相当なようです。

専門家に聞いた

休校中の子どもたちのストレスや不調。
どのように向き合えばいいのでしょうか。

子どものメンタルヘルスが専門の国立成育医療研究センターこころの診療部の田中恭子医師に話を聞きました。

子どもたちの置かれている状況は
突然で、しかも長引く休校。
精神的な面で、子どもたちは今どのような状態にあるのでしょうか。

田中医師によりますと、子どもたちにとって今は、災害などの事情とはまた違って理解が追いつかないまま、あるべき日常が突然奪われてしまった状態だということです。

田中医師
「友達と過ごす時間や、卒業式などが突然なくなり、大きな喪失感や脅威を感じている状態で、心身のストレスにつながっている可能性があります」

子どもたちの様子 気をつけること
田中医師は、子どもたちの発言に気をつけてほしいといいます。
今の状態の子どもたちは、「留守番ばかりでさみしい」「毎日つまらない」といったネガティブなことばを発することがあるといいます。
そんなとき保護者にとって大切なのは、子どもの気持ちを押さえつけるのではなく“共感”することだということです。

田中医師
「ネガティブな発言は、ストレスに対して出てくる当たり前の反応です。よくないのは、このときに心にフタをしてしまうこと。フタをしてしまうと子どもが我慢をしてしまい、ストレスが増幅してしまいます」

「『そうだよね、さみしいよね』とどんな気持ちもまずは共感して、気持ちを受け止めてあげましょう」

家庭での対策は?
子どもたちに接するうえで、家庭でできる具体的な対策を聞くと、2つ教えてくれました。

なぜ休校になっているのか、状況を説明すること

新型コロナウイルスや休校の理由について、信頼できる家族がきちんと説明してあげることが、子どもの安心につながるということです。

田中医師
「重要なのは、誰かのせいではなく、ウイルスが原因だということを絵を描いたりして、子どもの発達に合わせてわかりやすく説明すること。また、予防ができるという点も、親子で一緒に手洗いするなどして学ぶといいと思います」

親子で一緒に休校中の1日のスケジュールを考えること

親から一方的に押しつけるのではなく、子どもにも参加してもらうことがポイントだということです。

そして、子どもが家事の手伝いをしたり、スケジュールを守れたときには、感謝やねぎらいのことばをかけて、自己肯定感を高めてあげることも大切にしてほしいということです。

田中医師
「小学1年生くらいのお子さんからできます。自分で決めたことは子どもも受け入れやすく、自立にもつながり、次に困難に直面した時も乗り切る心の力をつけることができます」

休校が長引く中での注意点
一方、注意すべき点も。
子どものストレスの表れ方は大人と異なる場合があることです。

田中医師
「頭が痛い、おなかが痛い、眠れないなどと不調を訴える子のほか、多動的・攻撃的になったり、明るくおしゃべりになったりする子どももいます。これらは不安と戦っている防衛機能で、ストレスが高まっている状態なので注意が必要です」

こんなときは、1週間に1回、たとえ15分ほどでもよいので、食事や入浴などリラックスできる時間に、子どもが自分のことばで不安な気持ちを言える場を作ることが大切だということです。

また、働いている保護者の場合、置き手紙やスマートフォンでのメッセージでもよいので「つながっている」「あなたの気持ちがわかっている」という意思を伝える方法があるということです。

電話やチャットで気持ちを話して

休校中の子どもたちの気持ちに寄り添いたいという動きは、家庭以外にも。
ふだんから子どもの悩み相談に応じているNPO法人「チャイルドライン支援センター」は子どもたちに向けたメッセージを発信しました。

「友だちや先生、いろいろな人ともっと一緒の時間を楽しみたかった。受験や就職でドキドキ。一人でたいくつ…学校が休みでちょっとうれしい。身近な人の体調が悪くて心配…などなど、いま皆さんはいろんな気持ちを抱えていると思います。そんな皆さんの大切な気持ちをぜひ、チャイルドラインに聴かせてくださいね。一日も早く安心な生活に戻れるよう願っています。皆さんも体調には十分気をつけてくださいね」

チャイルドラインでは、毎日・午後4時から午後9時まで18歳までの子どもたちからの電話相談を受け付けています。
フリーダイヤル(無料)0120-99-7777

また、毎週・木曜日と金曜日の午後4時から午後9時には、インターネットのチャットでも相談を受け付けています。

チャイルドラインの担当者は「どんなことも一緒に考えるから、心配なことや不安なことがあったら、何でも相談してね」と話していました。

メッセージ

今回、さまざまなアドバイスをしてくれた田中医師。
最後に、メッセージを寄せてくれました。

田中医師
「保護者の方にも、精神的に大きな負担があるかと思います。今、つらい時期を乗り越えようとしている子どもは、強くなれるチャンスを迎えているととらえることもできます。一緒に乗り越えようとしている保護者の方も、自分自身をほめてあげてください」

子どもも、親も、自分だけで頑張りすぎないことが、この日々を過ごしていくうえで大切なことなのかもしれません。

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