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シャンシャン「さよなら」から一転、「まだ会える!」 中国返還延期で街の声 - 東京新聞

シャンシャンの帰国にちなんだデパートのディスプレイ

シャンシャンの帰国にちなんだデパートのディスプレイ

 東京・上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャン(雌、3歳)の中国への返還が、来年5月まで約半年間延期された。今月中にお別れだったはずが一転し、上野の街では「うれしい」「まだ会える」と喜びの声が上がった。一方で、「一日も早く新しい環境で伴侶に出会ってほしい」と、シャンシャンを気遣うファンの声もあった。(長竹祐子)

◆喜び反面、婚期遅れ気遣う声も

 延期発表の翌日、11日午前の上野動物園。朝一番の観覧時間に新幹線で訪れた看護師須永理恵子さん(46)=埼玉県本庄市=は「延期を知ったときは、うれしくて号泣してしまった」と笑顔。週に2~3回は会いに来るという会社員高橋典代さん(50)=東京都港区=は観覧を終え、「今日も寝ていたが、かわいい姿に癒やされた。できればこのまま上野にいて、お婿さんを迎えられたらいいのに」。

 返還が延期されたのは、新型コロナウイルスの影響でシャンシャンが予定通り帰国できなくなったため。ほぼ毎日通い、ブログでパンダの写真を発表している高氏たかうじ貴博さん(42)=さいたま市=は「延期はうれしいが、きっかけがコロナで複雑。早く新しい環境でお婿さんを迎えて新しい家族を、というのが自分の願い。一日も長くいてほしい半面、一日も早く幸せになってほしいという思いも」と明かす。

◆コロナ禍で苦しむ街に「最高のプレゼント」

 シャンシャンと命名した際に選考委員だった上野観光連盟の二木忠男会長(67)は「上野にとって希望の光だ。最高の年末のプレゼント」と延期を歓迎した。コロナ禍でアメ横も外国人観光客らが減り、歳末を前に客数は例年の半分ほどという。「返還延期で経済波及効果が増え、V字回復を願っている」と期待した。

シャンシャンへのメッセージツリーやパンダの人形で飾られた店頭=東京都台東区上野の松坂屋上野店で

シャンシャンへのメッセージツリーやパンダの人形で飾られた店頭=東京都台東区上野の松坂屋上野店で

 松坂屋上野店では25日まで、「ありがとうシャンシャンクリスマス」の企画を展開している。延期が決まっても、「シャンシャンに感謝を伝えるキャンペーンは継続する」と広報担当者。メッセージを飾るツリーには4000枚以上のカードが寄せられ、「想定を超える反響。人気にあらためて驚いた」という。カードに「大好き」と記した派遣社員津賀山真由美さん(55)=東京都町田市=はグッズを買い集めているといい、「ふわふわしていてしぐさも全部癒やされる」と、あふれる愛を語った。

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