「娘にはもう父親いない」黒人拘束死事件・遺族が会見、全米各地で厳戒態勢
状況は悪化の一途を辿っていて、収束のメドは一向に見えていません。大規模な抗議デモは、２日も全米各地で行われました。
ホワイトハウス近くのワシントン中心部では州兵の車両が待機するなど緊張感に包まれていて、２日も午後７時以降の外出禁止令が出されました。
「ロサンゼルス・ハリウッドでは略奪行為が相次ぎ、多くの州兵が投入されて警戒にあたっていて、物々しい雰囲気になっています」（記者）
ハリウッド中心部では投入された州兵が警戒にあたり、すでに５００人以上が警察に逮捕されています。アメリカメディアによりますと、２９の州でおよそ１万８０００人の州兵が動員されていて、厳戒態勢が続いています。さらに、国防総省は連邦陸軍の兵士およそ１６００人をワシントン近郊の基地に配置したと発表しました。
一方、ニューヨーク市では、２日夜もマンハッタン中心部で数十人の集団が店舗の窓ガラスを割り、略奪を試みる行為が確認されています。ＡＰ通信は、全米でこれまでに８０００人近くが逮捕されたと伝えています。
トランプ大統領は２日のツイッターで「昨夜のワシントンは問題なかった。圧倒的な力で制圧した」などと書き込み、抗議デモには厳しく対応する考えを改めて強調しました。ただ、こうしたトランプ氏の対応にはデモの参加者からも反発の声があがっていて、混乱に拍車がかかる事態となっています。
一方、ミネソタ州ミネアポリスでは亡くなった男性のパートナー、ロクシー・ワシントンさんが６歳の娘とともに会見しました。
「あの警察官たちが奪ったのは、これです・・・。結局、彼らは家に帰り家族に会えます。この子には、もう父親がいません」（フロイドさんのパートナー ロクシー・ワシントンさん）
ワシントンさんは、フロイドさんについて「彼は良い父親だった」と語った上で、事件の真相を解明して責任の所在を明らかにするよう求めました。
「事件の起きたミネソタ州、若者を中心にこれだけの人が集まりました。皆さん、静かに抗議の意思を示しています」（記者）
「手を上げろ！撃たないで！」（抗議集会）
「若者が中心です。変革が必要で実現するため頑張ります」（参加者）
また、この日、州政府庁舎前で行われた抗議集会には数千人が参加しましたが、混乱なく終了しています。
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June 03, 2020 at 10:15AM
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