レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、かつてレッドブルの育成枠に入っていたドライバーを、F1に呼び戻すことを今後検討することはないだろうと話した。
レッドブルはこれまで、ジュニアチームであるトロロッソ(2020年からアルファタウリに名称変更)も含め、自分たちと育成契約を結んだドライバーの中から、F1にステップアップする人材を選んできた。
しかし2017年のシーズン途中、カルロス・サインツJr.をルノーに貸し出すことになった際、スーパーライセンスを持っている若手ドライバーがいなかったことから、レッドブルは2010年まで育成ドライバー契約を結んでいたブレンドン・ハートレーを呼び戻した。耐久レースで活躍していたハートレーは、その年のシーズン終盤4戦と2018年の計25戦に渡りF1を戦った。
レッドブルやトロロッソのシートが空いた際には、WECやフォーミュラEで活躍するセバスチャン・ブエミや、フォーミュラEを連覇したジャン-エリック・ベルニュといった、”元レッドブル育成”ドライバーが候補として言及されることも多い。
マルコは、そういったドライバーがレッドブルからF1に参戦する可能性について、motorsport.comに次のように述べた。
「そのトピックは終わっている。彼らは他の方向性やカテゴリでキャリアを積んでいる」
「たとえジャン-エリック・ベルニュがフォーミュラEで勝ったとしても、我々がF1のドライバーとして求めているのは全く違うモノなのだ」
「彼は(F1では)新人のようなものだからだ。ピレリタイヤの特性に慣れるのに、1シーズンはかかるだろう。だからその理由だけでも、そういったことは過去の話なんだ」
「しかし周りを見渡せば、多くのレッドブル出身ドライバーが成功している。彼らはお金を稼ぎ、趣味を職業に変えた。それは素晴らしいことだ」
2019年、レッドブルはダニール・クビアト、アレクサンダー・アルボンと契約しトロロッソに起用した。
クビアトは一度はトロロッソからレッドブルへと昇格したものの、2016年シーズン中に”トロロッソ降格”。2017年シーズン中にチームを離れた。アルボンもキャリア初期にレッドブルの支援を受けていたが、2012年に育成から外れていた。共に、元レッドブル育成のドライバーだったのだ。
こうした状況にも関わらず、マルコはレッドブルの設ける”基準”が高すぎるとは考えていない。
「哲学的な観点から、それを理解しなければならない。まず最初に、ドライバー育成は一種の支援なんだ。誰もが、モータースポーツをやるのにお金がかかることは知っている。(レッドブルの創業者/ディートリッヒ)マテシッツは、ドライバーにチャンスを与えたいと言っていた。しかし突然、ふたつのF1チームができた(起用できるドライバーが増えた)んだ」
「そして、比較的成功しているというだけでは、サポートするのに不十分だということは明らかだった。少なくとも、グランプリに勝てるポテンシャルがあるかどうかが判断される。それがドライバー選択がより厳格になった理由だ」
「批判は理解できない。ドライバーが1〜2シーズン戦うのに、我々は資金を提供しているんだ。そういった資金がなければ、彼らはここ(F1)に足を踏み入れることはできなかっただろう。F1ドライバーは20人しかいない。そして、すべてのドライバーが才能だけでF1に参戦しているわけではないことは分かっているんだ」
「(レッドブル育成出身の)何人がグランプリを勝った? (セバスチャン)ベッテルや(ダニエル)リカルド、マックス(フェルスタッペン)……どれだけ多くのドライバーが表彰台にたどり着いたか分からない」
「我々としてはそれに満足しているし、誇りに思っている。我々の育成プログラムが(他の育成プログラムの)手本となっているんだ。しかし、我々が達成したものと近い結果を残しているところはない」
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January 23, 2020 at 05:26PM
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レッドブル、もう人材は十分?「これ以上、”元育成”をF1に呼び戻さない」 - Motorsport.com 日本
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